北海道運輸局は6月15日、公道での無人自動配送ロボットの実用化に向け、北海道初の自動配送ロボットに関する保安基準の緩和認定を行ったと発表した。
使用される車両は、多数のロッカーを搭載する、電動四輪の第一種原動機付自転車。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い宅配需要が急増し、人手を介さない非接触型の宅配ニーズが高まる中で、無人の低速・小型の自動配送ロボットを活用した新たな配送サービスの実現が期待されている。
京セラコミュニケーションシステムが8月より、石狩市の公道で無人自動配送ロボットを自律走行させる配送実験を行う予定で、実験前の準備作業のため、一時的にコントローラによる手動運転で公道を走行する。
同運輸局では運転席が無い車両のコントローラによる手動運転に関し、安全確保措置が講じられることを条件として、今回、一部の規制を緩和する認定(保安基準緩和認定)を行った。
京セラコミュニケーションシステムより、石狩市の公道で配送実験を行うために必要なコントローラによる手動運転に関し保安基準緩和の申請があり、同運輸局による車両の構造の特殊性と安全確保措置等に関する個別審査の結果、6月14日付けで一部の規制を緩和する認定をした。
なお、今回の認定では車両を監視・操作する者が車両のすぐ近くで運転操作することが可能になったものであり、遠隔地での運転操作や車両の自律走行が可能となったものではないとしている。