シズナイロゴス(伊藤功一郎社長、札幌市白石区)の伊藤昭人会長による「物流創造塾」の最終講義が6月23日、メルキュールホテル札幌で開かれた。
これまで扱ったテーマを振り返りながら、物流業界の人材採用と育成を主なテーマとし、活発な意見交換が行われ、終了後の懇親会では、参加者に修了証が授与された。
同塾は、同会長がこれまで培った物流に対する知見や今後の見通し、同社の取り組みや経営のエッセンスなどについて座学及びディスカッションを通して伝える少人数制の勉強会で、4月からおよそ2ヶ月の間に5回の講義が開かれた。
道内の物流子会社、トラック運送会社、物流システム企業などから参加者が集まり、「企業を成長させるには」「人材の採用と育成」「提案営業と顧客対応」「運賃・料金の収受」「日次決算・原価計算」などをテーマとして扱ってきた。
同会長は、「1社ではなかなか難しい新卒採用は、物流の川上から川下までの企業が連携し、サプライチェーン全体を学生に見せることで『どのように社会の役に立っているか』を理解してもらい、興味をもってもらうことが有効だ。社長が『うちは3Kだ』と考えている運送会社には、従業員は集まらない」などと話し、「物流という業種は今後も残るが、頭を使い工夫をしていかなければ会社が残っていくかはわからない」と強調した。
修了式では、皆勤賞を受けた塾生は「刺激を受けることができ、非常に良かった。伊藤会長の苦労話なども聞くことができ、自分も気を引き締めて仕事に励もうと改めて思った」と感想を述べていた。