北海道運輸局は北海商科大学、全国通運連盟、JR貨物と連携して6月23・24の両日、札幌ドームで開かれた総合環境イベント「環境広場さっぽろ2018」に参加。北海商科大学商学部の学生が講師となり、子供たちを対象とした「交通エコロジー教室」を行った。
大学生が物流の社会的意義や正しい物流のイメージについて学習し、来場者に講義を行うことで、物流に対する関心・好奇心を育み、物流産業における人 材確保・育成の一助とすることを目的とした取り組みで、「鉄道貨物輸送の役割」「地球温暖化と運輸」の2つのテーマについて2日間で合計12回の講義を実施。家族連れを含め多くの子供たちに環境に優しい物流の取り組みや、北海道における物流の重要性などについてクイズを交えながら解説した。
鉄道貨物輸送に焦点を当てた講義では、北海道から本州に向けて農産物が運ばれる一連の流れを映像などで紹介。「貨物鉄道が青函トンネルを通って北海道からは主に農産物や生乳などを運び、本州からは宅配便、本、加工食品、衣服などを運んでいる。青函トンネルがないと、本州ではおいしい北海道の素材を使った料理がつくれず、北海道では生活必需品が手に入らなくなる」などと説明した。
出展ブースではあわせて、鉄道コンテナ輸送の仕組みや特徴・利点のほか、エコレールマークやモーダルシフトなどについてパネルや映像で説明。貨物鉄道のジオラマも展示し、アンケートに回答した来場者には、エコバックやノートなどをプレゼントした。