釧路開建・セコマグループ「大規模災害時における道路啓開拠点としての使用に関する新たな細目協定」

北海道開発局釧路開発建設部、セコマ(赤尾洋昭社長、札幌市中央区)、セイコーフレッシュフーズ(本田竜也社長、同白石区)は1月13日、津波等の大規模災害時にセイコーフレッシュフーズの釧路配送センター(釧路市阿寒町)を道路啓開拠点として使用することに合意し、「大規模災害時における道路啓開拠点としての使用に関する新たな細目協定」を締結したと発表。
あわせて、北海道道路啓開計画(第2版)にも位置づけられた。

釧路配送センターは、北海道横断自動車道根室線の阿寒ICに隣接し、甚大な津波被害が想定される釧路市街地の近傍に位置するなど、発災時における被災地域へ進出するための道路啓開拠点として良好な立地条件を有している。

このことから3者は「同細目協定」を締結することで、緊急車両通行のため早急に瓦礫処理や簡易な段差補修等を行い、必要最低限の通行幅員による救援ルートを確保する道路啓開作業に係る関係機関の車両及び資機材等の集積や燃料の給油等、大規模地震・津波発生時における道路啓開拠点として同センターを活用する。

北海道開発局とセコマグループは令和3年6月に「生産空間の維持・発展に資する連携協力協定(基本協定)」を締結。「道路交通の安全性の確保に関する取組」「観光地の形成に関する取組」「災害等に伴い広域的に影響が及ぶ国道の通行止め時の情報共有に関する取組」「その他生産空間の維持・発展に向け連携・協力することができる取組」の4つ事項で連携する関係となっており、同9月に「道路交通の安全性の確保に関する取組」として「大雪時・暴風雪時等における滞留車両乗員の救援物資調達・供給に関する細目協定」を締結した。

今回新たに「その他生産空間の維持・発展に向け連携・協力することができる取組」として、「大規模災害時における道路啓開拠点としての使用に関する細目協定」を締結することで、釧路・根室地域における巨大地震等の大規模災害発生時において、甚大な被害が想定される地域までの緊急啓開ルートの迅速な道路啓開を行う態勢を整える。

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