北海道運輸局と札ト協は10月20日、札幌国際情報高校グローバルビジネス科の1年生 120人を対象として、「物流施設体験会in石狩湾新港2023」を開催した。石狩湾新港エリアの各種物流施設の見学とあわせて、同校で物流事業者4人による講和を行なった。石狩開発、石狩湾新港管理組合、イオン北海道、エース、北海商科大学が協力した。
物流産業の重要性を理解し、就職先としての物流業界への関心を高めてもらうことを目的とした取り組みで、石狩湾新港の花畔埠頭(国際コンテナ輸送基地)では、ガントリークレーンやリーチスタッカーによる荷役作業、海上コンテナなどを間近で見学した。
このほか、2021年8月に稼働したイオン北海道の低温物流センターとプロセスセンターを併設した「イオン石狩PC」を視察、保管から整列、仕分けまで立体空間を活かして効率的に行う順立機や、回収から洗浄・保管・提供のサイクルを効率的に行うコンテナ洗浄機などの説明を受けた。また、常温帯、5℃帯、0℃帯、-25℃帯のそれぞれの区画に入り、「当センターでは、道内54店舗をカバーし、1日約4万7000ケースを出荷している。消費者が買いたい商品を買いたい時間に購入できるよう、深夜から早朝にかけて仕分け・配送を行い、店舗に陳列している。深夜に-25℃で仕分け作業をしている人がいることを知ってほしい」などと説明を受けた。あわせて、センターの外では配送トラックの説明と試乗が行なわれた。
エースでは、無人フォークリフトや電動パレットラック、物流支援ロボットなどが稼働している姿を見学した、
講話は、丸吉ロジ(北広島市)の吉谷隆昭社長が「日本経済を土台から支える鉄の物流という仕事」、杉本運輸(小樽市)の杉本憲昭社長が「物流のやりがいと未来」、小樽倉庫(同)の渡邊博史取締役営業統括本部長が「倉庫の歴史と役割」、富良野通運(富良野市)の永吉大介社長が「海へ騎りゆく人々~国際物流の現場から」と題して、それぞれ1時間にわたって行なわれた。