コスメティックブランド「SHIRO」を展開するシロ(福永敬弘社長、東京都港区)は3月20日、創業の地の砂川市で、生産量拡大を目的に移転・新設する新工場と、ものづくり・環境・観光をテーマとする付帯施設「みんなの工場」をオープンすると発表した。
「みんなの工場」は江陽小学校跡地に建設。敷地面積2万332㎡、全施設面積2881㎡(工場施設延床面積1781㎡、付帯施設面積1100㎡)。2022年5月1日に着工し、2023年4月13日に竣工、同28日にオープンする(製造工場は1月より一部稼働開始中)。
同社は「みんなのすながわプロジェクト」を2021年6月に発足。砂川市や新工場・付帯施設を「世界中から人が集まり、誰もが感動体験を持ち帰ることのできる場所」にすることを目指してきた。
「みんなの工場」には、SHIROの製品を製造する工場に、ショップ、カフェ、キッズスペースとラウンジなどを併設した、人と環境に配慮した循環型の施設。SHIROのものづくりをすべて見学できるよう、壁ではなくガラスで仕切り、「工場を開く」ことを実現した。
ショップ内のブレンダーラボでは自分のオリジナルの香りを実際の工場と同じ製法でつくれる、ものづくり体験が楽しめるほか、工場エリアには研究開発室や素材の前処理室、調合室、充填室、包装室などがあり、ガラス張りの工場で行われる製造工程を付帯施設のどこからでも見ることができる。
「酒かすを手作業で搾ったり、人の手で丁寧にスピーディな充填を行うシロのものづくりの根幹を見ていただくことや、活き活きと働くスタッフの姿をより身近に感じていただくことにこだわり、来場者がより近くで製造作業の様子をご覧いただける」としている