下川運輸設立の「北の森グリーンエナジー」 北海道バイオマスエネルギーを事業譲受

三洋貿易(新谷正伸社長、東京都千代田区)と、DNホールディングスグループの大日本ダイヤコンサルタント(原田政彦社長、同)は7月1日、下川運輸(川島大助社長、上川郡下川町)が設立した「北の森グリーンエナジー」に出資を完了したと発表した。
出資は6月27日付。北の森グリーンエナジー(大藪吉郁社長、同)の資本金は8050万円となり、出資比率は三洋貿易と下川運輸がそれぞれ33・4%、大日本ダイヤコンサルタントが33・2%。

また、北の森グリーンエナジーは同28日、3月31日付で操業を休止した北海道バイオマスエネルギー(HBE)の事業譲受のため、HBEと事業譲渡契約を締結した。HBEはこれまで、国産未利用材を活用した木質ペレット燃料を製造する「ペレット工場」、そして製造した木質ペレット燃料を炭化する際に発生するガスを利用して発電する「木質バイオマスガス化発電事業」を日本最大級の規模で運営していた。

北の森グリーンエナジーは地域の経済や脱炭素化に貢献してきた同事業を引き継ぐ。下川運輸が現場オペレーションを執行し、ペレット工場や木質バイオマス熱電併給施設のメンテナンスは三洋貿易が行い、木質バイオマスによる地方創生を推進している大日本ダイヤコンサルタントが経営管理を行う。北の森グリーンエナジーの敷地面積は3万9254㎡。申請出力は1996・5kW。

北の森グリーンエナジーでは、地域経済発展や脱炭素化への貢献のみならず、下川町や当別町そして周辺市町村での新たな雇用創出や、林業活性化という社会的意義のある事業を続けることで地域をより豊かにしていくことを目指すとしている。

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