物流不動産大手のシーアールイー(亀山忠秀社長、東京都港区)は10月3日、ロジスクエア千歳でCREフォーラムin千歳「製造・物流におけるロボット化×デジタル化の実態と実例」を開催、ロジスクエア千歳の内覧会も併せて行った。道内の物流・製造業界から40人あまりが参加した。
倉庫・工場のスマートファクトリー化の総合支援を行うFAプロダクツ(同港区)の貴田義和社長が物流施設におけるロボット化の動向と実例について講演し、「近年、人材不足や業務効率化への対応として、物流施設でのIT化・ロボット導入の動き増えており、『倉庫のスマート化』『スマート物流の確立』に向けた転換期を迎えている」と説明。
「その際、AGV、WMS、自動倉庫、ロボット、人、付属設備などの連携・制御が必要」と語り、全体最適を考えた施設・ロボットの構想設計の重要性を訴えた。「近い将来にはAGV、WMS、コンベア、車載端末システム、画像検査・測定システム、デジタルピッキングシステム、ハンディシステム、その他各種ロボットがクラウドを使った一つのマネジメントシステムにより一括管理することが可能となる」と話した。
また、ロボットを導入した最新の物流現場の実例を動画で紹介。「ロボットがカゴ車に積まれた様々なサイズの段ボールを荷卸しし、コンベア上に搬送する」、「不規則に積み付けられたパレット上からロボットが段ボールを掴み、自動倉庫に入庫する」、「AGVと知能ロボットを連携させ、完全無人で自動倉庫に商品を格納させる」といった活用事例を紹介したほか、「倉庫間を行き来するAGV」「3Dカメラとロボットによる自動デバンニング」といった今後、実用化されうる技術について説明。「物流施設のスマート化にトライしていただきたい」と呼びかけた。