JR北海道は10月14日、北海道新幹線速度向上の取り組みとして、青函トンネル内年末年始時期の時速210㎞運転を行うと発表した。
同社では、北海道新幹線「札幌〜東京」間最速4時間半での運行を目指し、「共用走行区間の高速化」「新函館北斗〜札幌間の高速化」に取り組んでおり、共用走行区間の高速化の取り組みの一環として、今年度は貨物列車の運転が少ない年末年始に青函トンネル区間において新幹線と貨物列車がすれ違わない時間帯を設定し、「時速210㎞の営業運転」を実施する。
実施列車は上下14本。
最速到達列車の「はやぶさ7号、13号」は「東京〜新函館北斗」間を3分短縮し、3時間55分で結ぶ。
同社は昨年5月13日、国交省に北海道新幹線「新函館北斗〜札幌」間を整備新幹線の最高速度である時速260㎞から「時速320㎞で走行可能とする工事を同社負担で実施」することを要請、現在、建設主体である鉄道・運輸機構と調整中。
この工事では、約30カ所のトンネル緩衝工の延長、延長約30㎞の防音壁の嵩上げ、防音壁の嵩上げに伴う高架橋の強度向上などを行い、費用は約120億円の見通し。