會澤高圧コンクリート(會澤祥弘社長、苫小牧市)は3月11日、椿本チエイン(木村隆利社長、大阪市北区)と次世代エンジン駆動型ドローン「AZ―250」の製造販売に関するライセンス契約を締結したと発表。
同社は、グループの無人航空機開発会社、アラセ・アイザワ・アエロスパシアル(AAA)を通じてエンジン直動型の産業用ドローンの開発に取り組んでいる。昨年12月に結んだ今回の契約に基づき、AAAが保有するドローン専用エンジン技術や航空制御などの知的財産を活用し、椿本チエインが「AZ―250」の製造・販売を行う。量産機としての耐久性試験、型式認定の取得などを経て、2030年の商用販売開始を目指す。

「AZ―250」は、軽量機材装備時で最大7時間、50㌔㌘のペイロード時でも1時間超の飛行が可能な産業用ドローン。今回の契約をベースに、會澤高圧コンクリート並びにAAAのエンジンドローン開発技術と椿本チエインの精密機械製造技術を融合させ、「AZ―250」の社会実装を加速させる。
會澤高圧コンクリートと椿本チエインは、「AZ―250」を、防災・災害対応、建設・インフラ管理、測量、物流、警備など幅広い産業分野で活用することを目指しており、長時間飛行、高積載、広範囲な運用能力を活かし、物流分野では「離島・山間地への物資輸送」「緊急配送」などの活用を見込んでいる。