後志自動車道「仁木IC~余市IC」3月開通へ 仁木町に初めて高規格道路延伸

小樽開発建設部は2月17日、後志自動車道の仁木IC~余市ICが3月23日に開通すると発表した。仁木町に初めて高規格道路が延伸する。

後志自動車道は、俱知安町と小樽市を結ぶ自動車専用道路で、仁木IC~余市ICは、後志地域と札幌市、新千歳空港とのネットワーク機能の強化を図り、 物流強化、救急搬送の安定性・速達性向上などを目的とした延長3・3㌔㍍の事業。

後志地域は、果実の産出額が道内の約6割と高く、仁木町では「佐藤錦」「紅秀峰」などのブランド力の高いさくらんぼ を生産、新千歳空港から道外へ出荷している。

当該区間と並行する国道5号には、信号交差点が多数存在する市街地や急カーブなどの線形不良 区間があり、輸送時の速達性や安定性の低下が課題となっていた。 今回の整備により、市街地や線形不良区間を回避する輸送ルートが確保され、農産品などの流通利便性向上が期待される。

小樽開発建設部では、札幌市・新千歳空港から仁木町までの所要時間がそれぞれ4分程度短縮されるとしており、仁木町農業協同組合の「さくらんぼの輸送は、ドライバーの運転時間を短縮するとともに、 集出荷場での作業時間を少しでも多く確保するため、高速道路を利用している。道路がさらに整備されれば、路面の凹凸が多い一般道を回避でき、 商品の品質確保につながる」という声を紹介している。

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