Auth0(大須賀利一カントリーマネージャー、東京都渋谷区)は5月19日、生活協同組合コープさっぽろ(大見英明理事長、札幌市西区)が、「Auth0(オースゼロ)」を導入したと発表。
「Auth0」は、アプリケーション、デバイス、ユーザーの認証、認可、安全なアクセスのためのプラットフォームを提供。毎月何十億ものログイントランザクションを保護し、複雑で開発者の負荷が高い認証機能を提供する。これにより、コープさっぽろが提供する宅配システム「トドック」における認証管理やサービスへのログインの利便性が大きく向上することが可能となった。
宅配システム「トドック」では、これまで紙による注文だったものを、2019年9月よりアプリ版を、2020年12月にWEB版をリリース。組合員がPCやスマートフォンから手軽に注文できるようにした。
「トドック」の認証基盤は10年以上前の自社構築システムで、システムの老朽化やセキュリティ面などの改善が求められていた。また、ログインパスワードを忘れてしまうユーザーが多いため、IDとパスワードを覚えていなくても簡単且つ安全にログインできる方法を導入したいとの思いで、認証基盤のリプレースを検討、「Auth0」を採用することとした。
組合員向けのサービスの宅配システム「トドック」では今回、認証の部分は「Auth0」、認可は自前のバックエンド処理側に持たせた体制とし、柔軟な認証・認可管理を実現した。
コープさっぽろシステム部デジタルマーケティングチームの高田純子氏は「将来的にはコープさっぽろの全事業を、1つのアカウントで共通して利用できるようにしたい。申し込みがし易くなり、自分が何のサービスを利用しているか判る、そうなることで生活インフラ全てを助けられる。最終的には全ての事業を1アカウントでまかなえるような形を目指していきたい」とコメント。
Auth0の大須賀利一カントリーマネージャーは、「Auth0チームは今後も宅配システムトドックに認証管理のサポート、開発チームやエンドユーザーにより便利な体験をご提供できるよう努力していきたい」とコメント。