エア・ウォーター物流「苫小牧物流センター」稼働

エア・ウォーターは5月14日、グループ会社のエア・ウォーター物流(向出敏行社長、札幌市豊平区)が苫小牧市において2020年9月より建設していた「苫小牧物流センター」が完成し、同日より稼働いたと発表。

同センターは敷地面積4万9000 ㎡、倉庫棟は鉄骨造平屋建で延床面積は6600㎡、給油所、車両整備場、車庫などを併設。総投資額は土地取得代金を含み約28 億円。

エア・ウォーター物流は、北海道を中核の事業エリアとして、全国の拠点を結ぶ輸送ネットワークを構築しており、北海道と本州を結ぶ海上輸送を利用した往復輸送(シャーシ輸送)では、幅広い貨物の取扱い実績を有している。

より競争力のある物流サービスの拡充を目指し、北海道と本州を結ぶフェリー航路の主要港である苫小牧市において、物流センターを新設。今後、同センターは、道内各地から集荷した貨物を保管し、行先に応じて小・中ロット貨物の積み合わせを行う共同センターとしての機能を担う。

また、本州側の主要港である茨城県大洗町に近接した「北関東物流センター」を相互活用することで、フェリー航路における荷扱量の拡大を図るとともに、発着本数のバランス化など輸送業務の効率化を進め、顧客の輸送ニーズに全国ネットワークで応えていくとしている。

エア・ウォーター物流は、輸送時のCO2 排出量の増加やドライバーの長時間労働といった課題を受けて、海運や鉄道などの大規模輸送に転換し効率化を図る「モーダルシフト」にも注力。保管や品質管理を含めた最適な物流システムを通じて、物流の効率化や環境負荷の低減にも貢献していくとしている。

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