独自設計の自動配送ロボットを開発するHakobot(大山純社長、宮崎県宮崎市)は1月31日、2月5日に更別村スーパービレッジ構想の一環で実施される、自動配送ロボットの冬期運用に向けた雪道での実証実験に協力すると発表した。
更別村では、住民が参画しながら2030年頃の未来に実現される社会を先行実現することを目指す取り組みを行なっており、その事業の一つがロボット配送。大きな課題となっていた「冬の積雪環境下でのラストワンマイル配送」の実現に向けて、同社の四輪駆動のロボットを採用した。

昨年は3月に同社の自動配送ロボットを使用し、ノーマルタイヤでの雪道走行テストを実施、暖かい時期だったこともあったが、走破するために十分なスペックであることが確認できた。今年は、ホイール部分をカスタマイズし、「インホイールモーター+四輪駆動+オフロードタイヤ」という完全な雪道仕様で実証実験を実施。制御面でも「自己位置推定と地図作成」での自動運転でどのような課題が出てくるかを検証する。
ルートは、更別村本通り商店街から更別村役場まで。更別村役場を起点とし、「御食事処あさひ」と「ヤマジョウ」で日用品や食品を集荷して更別村役場に配送する。
同社では「実証実験を成功させることで、多くの積雪地域のラストワンマイル配送の課題を解決する第一歩になればと考えている」としている。