シズナイロゴス(伊藤功一郎社長、札幌市白石区)とAirporter(泉谷邦雄社長、東京都中央区)は8月27日、JR北海道の新千歳空港駅と札幌中心部・登別温泉のホテル間の「手荷物相互配送サービス」を9月1日から開始すると発表した。
利用者は、新千歳空港駅内に設置したカウンターに手荷物を預けることにより、身軽に札幌市内や登別温泉へ移動し、預けた手荷物を同日夕方に宿泊先ホテルで受け取ることができる。札幌中心部と登別温泉のホテルの2方面と新千歳空港駅間で相互配送を行うので、ホテルのチェックアウト時に手荷物を預け、新千歳空港駅で手荷物を受け取り出発ロビーに向かうことも可能。

これにより、新千歳空港を利用する観光客の利便性と満足度を向上させ、さらに公共交通のオーバーツーリズム対策としても寄与したい考え。同駅は年間1500万人以上の利用者があり、空港直結のため、スーツケースなどの大きな手荷物を持つ利用者が多く、駅や列車内の混雑緩和が課題となっていた。
利用は、Airporterが運営するサイトにアクセスし、予約と支払いを行う。同駅で午後2時までに預けた手荷物は、同日の同7時以降にホテルに届けられる。
観光庁の「オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業」に採択され、札幌市、登別市の協力を得ており、段階的に配送エリアの拡大することを検討。今年度中にエリア拡大予定の小樽市の協力も得ている。