いすゞ 国内商用車メーカー初の自動運転専用テストコース 北海道むかわ町に新設 27年夏に本格稼働を開始

いすゞ自動車は8月28日、自動運転レベル4トラック・バスの早期実用化に向けた取り組みを加速するため、いすゞ北海道試験場(IHPG、勇払郡むかわ町)の敷地内に、自動運転専用テストコースを新設すると発表した。国内商用車メーカー初の自動運転専用テストコースとなる。投資額は約74億円。

同グループでの自動運転技術開発の中核拠点の位置づけで、自動運転車両のセンサー・AI・制御技術の総合評価を行うとともに、国内外の拠点とリアルタイムにデータを共有・活用する体制も整備する。将来的には自動運転スタートアップ、自動車部品サプライヤー、交通インフラ業界など、グループ外の企業・組織が利用できるよう開放し、自動運転ソリューションの早期の社会実装を目指す。2026年夏に一部コースの使用を開始し、27年9月に本格的な稼働開始を計画。

IHPGの敷地内に、約19万平方㍍を新規に開発。
市街地、高速分合流、郊外路など各試験エリアを設定のうえ、さまざまな交通インフラを設置する。公道での実施が難しい高度なシナリオを安全に再現し、自動運転技術の評価・測定・検証を行う。隣接地に試験研究棟を新設し、自動運転車両の整備スペースや協業パートナー向けのワークスペースを設置する予定。スタートアップや異業種との協働を通じて、自動運転技術の研究・開発や実証実験を推進するオープンイノベーション拠点としても活用する。
国や自治体、研究・学術機関などと連携して、自動運転ソリューションの社会実装に向けた安全基準や試験方法などのルール作りの一翼を担うほか、自動運転レベル4の許認可取得や国際法規対応に必要な検証データの取得も進める。

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