北海道「航空貨物輸送網強化事業」 都内6店舗で航空貨物輸送のPRキャンペーン実施

北海道では、航空ネットワークの維持・拡充とモーダルシフト推進による24年問題への対応のため、航空貨物輸送の利用促進、認知度向上に向けた取り組みを行っており、この一環として9月1日〜10月26日にかけて、東京都内の複数の店舗で、バイヤーなどに航空貨物輸送の優位性を訴求するとともに、道外の消費者に道産品の魅力を幅広く周知するため、航空貨物輸送のPRキャンペーンを実施する。

この取り組みは、北海道の「航空貨物輸送網強化事業」の一環として行うもの。令和6年度に実施した「小型機の貨物スペースを活用した航空貨物輸送の実証事業」の成果を踏まえ、今年度は航空貨物輸送の利用促進や認知度向上に向けた取り組みを実施する。

キャンペーンの実施店舗は、アグリゲートが運営する旬八青果店の6店舗(赤坂店、天王洲店、芝店、大崎広小路駅前店、目黒二丁目店、東五反田店)。

航空貨物輸送はAIRDOが担当。同社運航便による北海道産品の産地直送サービス「道産空輸 AIRDOダイレクト便」を活用し、道内生産地からの最速輸送で高鮮度・完熟納品などの実現に加え、首都圏での道産品プロモーションを推進する。アグリゲートとAIRDOが協業し、道内の生産者・事業者との商談、産地から旬八青果店までの物流調整を行う。

キャンペーンでは、航空貨物輸送道産品の販売や航空会社のプレゼント企画、航空貨物輸送をテーマとしたセミナーの開催などを実施。販売するのは、バイヤーが産地に足を運んで生産者や事業者と直接商談を行い厳選した新鮮な青果や農産・水産加工品。

アグリゲートとAIRDOは「これまでも空輸の利用はあったが、価格が付く事が担保されたA級品や付加価値が大きい高級品の輸送に留まっていると考えている。今回の取り組みでは、旬八青果店で販売可能な青果(まだ美味しく食べられるB級品以下の青果)を鮮度のよい状態で消費地へ運ぶ。まずは東京都内の旬八青果店へ、それと並行して全国の消費地への輸送にもチャレンジする。ただ運ぶだけではなく、空輸で運ばれた商品を買い求めやすい価格で販売するために、道内での物流、消費地側の物流も整備し、コスト削減にも努めていく」としている。

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