パナソニック産機システムズ(稲継哲章社長、東京都墨田区)は12月2日、Wolt Market Japan(同渋谷区)が全国に先駆け同日に札幌市にオープンした配達専用スーパー「Wolt Market」の「札幌ノルテプラザ店」および「札幌白石店」に、冷凍・冷蔵設備一式を納入したと発表。
納入機器は、プレハブ冷蔵庫(プレハブ庫+冷却ユニット)、プレハブ冷凍庫(プレハブ庫+冷却ユニット)、庫内LED照明、業務用冷凍庫、寒冷地用ルームエアコンなど。
「Wolt Market」は、ECサイトからの食料品や日用品の小口注文に迅速に対応する電子商取引であるクイックコマースに対応した、「ダークストア」と呼ばれる配達専用のスーパーマーケット。商品のピックアップおよび配達準備専用の実店舗であり、Wolt Japanが運営するフードデリバリーサービス「Wolt」のプラットフォームや配達ネットワークを活用し、注文から30分程度で食料品や日用品を即時配達する。
店頭販売は行わないため消費者が入店することはなく、スーパーマーケットのような店内と品揃えになっており、商品の冷却保管用としてプレハブ冷凍・冷蔵庫などが採用された。
コロナ禍における購買行動が実店舗からオンラインに移行し、欧米において多くの企業が参入し市場が急拡大しているダークストア事業は、国内の小売業界においても今年度に入ってにわかに注目されており、パナソニック産機システムズとしても初めての納入事例となった。
同社では「冷凍・冷蔵設備をメインとする様々な業務用設備やサービスの提供を通じて、きめ細かく課題に対応しながら、事業立ち上げにも貢献していく」としている。