エコモット ワクチンの保管業務を効率化

エコモット株式会社(入澤拓也社長、札幌市中央区)は6月24日、旭川市保健所に設置される新型コロナウイルスワクチンの保管用フリーザーに、停電時も継続稼働ができるフリーザー対応型IoT無停電電源装置(UPS)を導入し、本格稼働を開始したと発表。
新型コロナウイルスワクチンの接種体制を整える上で、課題の一つとして挙げられている「フリーザー」の安定稼働に寄与する。

新型コロナウイルスワクチンは、一定の保管温度で徹底した管理をする必要があり、急な温度変化の発生によりフリーザー内のワクチンを廃棄してしまうケースが頻発している。接種の効率化と廃棄物ゼロを目指すためには、安定した電源供給と、データを常時収集・記録し、異常発生時にアラートを出せる仕組みづくりが必要不可欠となる。

IoT無停電電源装置の導入により、商用電源の供給が断たれた場合でも約15時間、フリーザーを継続運転できるようになり、これにより長時間停電となる場合において補助電源設備を整える十分な時間を確保することが可能となる。

また、IoT通信デバイスとクラウドサーバーを活用することで、フリーザー温度の常時計測が可能となり、遠隔地でのリアルタイムデータの確認および、異常温度発生時のメールアラートも実現、ワクチンの管理業務を効率化することが可能となった。

LPWA通信を採用し、通信速度を低速に制限することにより、低消費電力化と通信料の低価格化を実現。装置内電池からの電源供給と通信デバイスの搭載により、別途の電源工事やインターネット配線工事が不要となる。設置が簡便なIoT無停電電源装置は、災害時におけるフリーザー温度管理およびバッテリー状態の遠隔管理にも適しているとしている。

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