苫小牧港利用促進協議会は3月8日、「小口混載コンテナ輸送支援事業」として、リーファーコンテナを活用した小口混載貨物輸送サービスを行う貨物利用運送事業者に対し、令和4年度も支援を行い、選定委員会による審査の結果、その対象事業者を決定したと発表。
支援事業者は、ナラサキスタックス(台湾向け)、苫小牧埠頭(シンガポール向け)、栗林商会苫小牧支社(香港向け)の3社で、いずれも前年度からの継続。支援期間は令和5年3月31日まで。
同協議会では、コンテナ内の空きスペースに係る輸送料金の支援を令和元年度から実施しており、令和4年年度の支援事業者を1月4日から公募した。3事業者の提案が苫小牧港の利用拡大及び北海道産農水産品の輸出促進につながるものとして、令和4年度の支援対象に決定した。
今後は荷主や商社などサービス利用者に向けた広報活動を行い、各事業者の体制が整い次第、月1回以上の頻度で定期的な輸送を行う。
シンガポール向けの冷凍冷蔵小口混載輸送事業を継続する苫小牧埠頭株式会社(海津尚夫社長、苫小牧市)では、苫小牧港が「食」の国際物流拠点化を目指すため、海上コンテナ1本に満たない小・中ロットの貨物や、航空運賃では割高となってしまうような道産食品に対し、2020年6月に竣工した温度管理型冷凍冷蔵倉庫「北海道クールロジスティクスプレイス」を集約拠点とした冷凍冷蔵小口混載輸送を実現し、低コストな海上運賃の提供と安定したコールド チェーンによって北海道の食の輸出促進を図るとしている。