釧路外環状道路の釧路東IC~釧路別保IC・釧路中標津道路上別保道路が開通 

釧路外環状道路の釧路東IC~釧路別保ICの延長6.9㎞と、釧路中標津道路(一般国道272号)上別保道路の延長6.6㎞が3月9日に開通した。

釧路外環状道路は、釧路西ICを起点とし釧路別保ICに至る延長16.8㎞の一般国道の自動車専用道路。釧路中標津道路は、釧路町を起点とし標津町に至る延長約 100㎞の地域高規格道路。両道路とも通行無料で、今回の開通により、「港湾整備との連携により酪農産業の発展を支援」「主要水産物のさんま等の安全な輸送を支援」「災害時の迅速な避難及び確実な救援活動を支援」といった整備効果が期待されている。

釧路・根室地域の生乳生産量は全国1位、釧路港から道外への出荷量は約14.7万㌧にのぼり、地域では大規模な農場や施設の整備など生産基盤拡大に向けた取り組みが進められている。
また、釧路港では、平成30年11月に国際物流ターミナルが整備され、大型船の満載での入港が可能となり、乳牛飼育に欠かせない飼料原料の輸入コスト低減が期待される。
今回の開通により、釧路港と酪農地域とのアクセス性が向上し、釧路港整備と連携した飼料の効率的な供給及び生乳の安定的な輸送が可能となる。

釧路・根室地域は水産業の盛んな地域で、特にさんま漁獲量は全国シェア第1位を誇り、年間約2.5万㌧を約400㎞離れた苫小牧港等から全国へ出荷している。
ブランド化されたさんまは、 全国的にニーズが高いが、水産品輸送ルートである開通区間の並行現道には、急カーブ箇所が存在するほか、死傷事故が多数発生しており、安全性の高いルートの確保が課題だった。
今回の開通により、急カーブ箇所や死傷事故発生箇所を回避することで、輸送の安全性向上が期待できる。

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