クラダシ(関藤竜也社長、東京都品川区)は3月28日、北洋銀行(安田光春頭取、札幌市中央区)とビジネスマッチング契約を締結し、道内のさらなるフードロス削減を目指すと発表した。道内の金融機関との業務提携は今回が初めて。
クラダシは、食品の賞味期限の切迫や季節商品、パッケージの汚れやキズ、自然災害による被害などの要因で、「消費可能でありながら通常の流通ルートでの販売が困難な商品」を買い取り、社会貢献型ショッピングサイト「KURADASHI」で販売。賛同メーカーより協賛価格で提供を受けた商品を消費者へ販売し、売り上げの一部を社会貢献活動団体へと寄付する日本初・最大級の社会貢献型ショッピングサイトを運営している。
廃棄される商品に新たな価値をつけて再流通させる、「1.5次流通」という通常の流通ルートを毀損しない全く新しいマーケットを創出している。
コロナ禍により、道内の観光・食関連産業の落ち込みが大きく、北海道経済が大きな影響を受けている。また、金融界においても、持続可能な社会の実現に向けた取り組みが必要不可欠となっている。
両社が連携することで、北洋銀行は食品事業者などの取引先をクラダシに紹介、クラダシは紹介された企業などから「ロスとなる可能性のある商品」を買い取る。
両社では「フードロス問題をはじめとした地域の課題解決に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献していく」としている。