明治（松田克也社長、東京都中央区）は４月26日、ナチュラルチーズを研究する新拠点として芽室町に十勝工場（河西郡）内に「十勝チーズ研究センター」を設置したと発表。投資額は約7.6億円。
東京都八王子市の明治イノベーションセンターにて行なっている商品の研究開発のうち、ナチュラルチーズの研究開発機能の一部を「十勝チーズ研究センター」に移管する。
これにより十勝の生乳を用いた商品の開発から生産までのスピードアップを図るとともに、地域との連携を深めることで明治北海道十勝ブランドの強化を図っていく考え。
ナチュラルチーズの品質は、用いる原料乳に大きく左右されるため、新鮮で高品質な十勝の生乳を商品開発のスタート時点から使用できるのは大きなメリットとなる。
また、ナチュラルチーズの商品開発はまず手作りから始まり、段階的なスケールアップを経て量産化の方法を確立し、最終的には工場における製造に至る。
今回、研究機能を生産工場内に設置して開発と生産の距離を縮めることで、商品化スピードの向上を図る。
「商品開発力を強化するとともに、日本の酪農・乳業の持続可能な発展に貢献していく」としている。
