サツドラホールディングス(富山浩樹社長、札幌市東区)のグループ会社であるサッポロドラッグストアー(同)とヤマト運輸(長尾裕社長、東京都中央区)は8月末から、奥尻島の買い物困難者への支援を拡充するため、移動販売専用車を大型化および冷蔵・冷凍商品に対応した車両にリニューアルし、新規導入した。新しい移動販売専用車による出張販売の様子を同30日に報道公開した。
リニューアルした移動販売専用車は、「奥尻島に住む人たちの“食”を豊かにしたい」という思いから、従来よりも大型で冷蔵・冷凍商品にも対応した。食品を中心としたより多くの商品ラインナップを販売できる環境を構築することで、買い物困難者に対する支援を拡充する。
奥尻島では、ヤマト運輸のセールスドライバーが日々地域住民らの声を聞く中で、日用品・食品などの買い物に関するご要望が多かったことをきっかけに、サツドラと連携したサテライト店舗の設置や移動販売専用車による出張販売などを行ってきた。
少子高齢化に伴い商圏人口が減少している地方部における、住む人々の生活や買い物環境の支援を目指し、2021年11月からヤマト運輸の奥尻営業所内にサツドラの商品を販売するスペースを設置する実証実験を開始。また、2022年8月から宅配集配車両を活用した移動販売専用車で、サツドラ店舗で取り扱う商品を、買い物困難者が居住する地区に出張販売する実証実験を開始していた。