コープさっぽろ 宅配「トドック」配達員の漫画制作

生活協同組合コープさっぽろ(大見英明理事長、札幌市西区)は、宅配システム「トドック」の配達担当者を主人公にした連載漫画「トドック配達日記 なぎ風(かぜ)をとどけて」を制作し、第1話を3月20日よりWEB上で公開した。

北海道唯一の漫画出版社兼作家のエアーダイブ(田中宏明社長、同中央区)が制作を担当。小樽市を舞台に、配達担当者と組合員の実際のふれあいや想いを交えた事実をもとに漫画化した。今後3カ月ごとに更新し、1年半で全6話を連載する予定。その後、単行本化も視野に入れている。
これに伴い3月22日、発寒本部で連載開始の記者会見を開催、コープ札幌の佐藤政宏宅配事業本部長、エアーダイブの三守小百合副編集長が出席し、漫画制作への想いを説明した。

宅配システム「トドック」は現在、トラック1300台・配達担当者1260人の体制で運営しており、約46万世帯・道内世帯の約2割が利用している。担当者は毎日60〜80軒に配達しており、1軒あたり「約6分間」を目安に商品を届けている。

第一話のタイトルは「僕の大切な6分間」。「出来るだけ人と交流しなくて良い」との理由で仕事に就いた新人配達員の小松岡が、利用者とのふれあいなどを通して成長する様子ややりがいを感じる模様が描かれている。

佐藤本部長は「コロナ禍で利用者数が伸びて物量と届け先が増えた中、配達員は本当に頑張って毎日配達をしている。私も配達員をしていたが、利用者から『ありがとう』との声をいただくことがある。このように人から直接感謝される仕事は貴重であり、今回の連載では、組合員さんと配達員とのふれあいや、配達員の想いを届けていきたい。配達員の頑張りを多くの人に伝えたいという点が一番。できることなら配達員の採用にも寄与すれば」と述べた。

三守副編集長は「取材の中で色々なエピソードを集めると、トドックが道民の生活・社会のインフラを構築していると強く感じた。また、実際にトラックに乗ると、1軒6分間でこれほどしなければならない仕事があるのかと驚きもあった。連載では今後、同僚やセンターの従業員、支えてくれる組合員など色々な人が登場する。宅配の仕事の意義、『このような所で頑張っている人がいる』ということを、漫画を通じて届けていけるよう想いを込めて描かせていただいた」と述べた。

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