鶴雅リゾート(金子力社長、釧路市)は8月5日、運営する施設館内において、自立走行型配送ロボット「YUNJI DELI(ユンジデリ)」を国内ホテルで初めて本格導入すると発表した。「あかん遊久の里 鶴雅」で同日から2台、「あかん湖 鶴雅ウイングス」で8月中旬から1台で運用を開始する。
配送ロボットは、NECネッツエスアイ(牛島祐之社長、東京都文京区)が、社ゼンリン(伊豆正則社長、札幌市白石区)と連携して提供するもの。高い機動性と、最大50㎏の荷物を配送できる大容量な積載スペースを兼ね備えた自律走行型配送ロボットで、前後両方向への走行が可能なため、Uターンするスペースがない狭い通路(幅70cm)においても、往復が可能。同じフロア内を2台同時に運用することができ、機器同士での交差なども可能となる。
鶴雅リゾートでは、深刻な人手不足による労働力を補う目的として導入。業務効率化と生産性の向上を図り、その分の時間と労力を更なる品質向上に繋げていく狙い。食器やグラスなどを洗い場へ配送し、単純な配送作業をロボットが担うことでホールスタッフの負荷軽減と業務の効率化につなげる。当初は下膳を主軸として運用するが、今後は配膳などでの運用も考えており、非接触での感染症対策としての運用を視野に入れている。