OSPグループ(松口正社長、大阪市天王寺区)は9月28日、札幌市白石区に道内初の生産拠点となるシール・ラベルのデジタル印刷工場「DIGITAL PRINT BASE in Hokkaido」を開所したと発表。
運営はグループ中核企業の大阪シーリング印刷(同)が行う。
同工場は、OSPグループで15番目の生産拠点であり、次世代デジタルコンパクトファクトリーの第1号拠点。「リードタイムの短縮」「冬場の安定供給」「小ロットにおけるCO2の削減」の実現を目指す。
北海道でのリードタイムや運搬コスト高に対して、デジタル印刷に特化したコンパクトファクトリーを開所することで、これまでとは異なるビジネスモデルを確立させる。
北海道内に生産拠点を設けることで、従来の本州からの発送と比較して輸送にかかる時間を1〜2日短縮することが可能となる。また、小ロットのデジタル印刷を用いることで、輸送時におけるCO2の排出や廃棄物の減少にも取り組むことが可能となった。道内のニーズに合わせて既存工場と新形態の同工場を使い分けることで、生産効率向上と環境配慮を目指す。
「今後は、製品提供エリアを細分化したサテライト型工場を全国各地に増やし、さらなるお客様への納品スピード向上と運送時に発生するCO2の削減を実現します。デジタル印刷では小ロット対応が可能なため、小売業界、農産・畜産・水産業界、食品加工製造業など様々な業界に視野を広げ、北海道の地に根付く取り組みを行ってまいります」としている。