インターステラテクノロジズ(稲川貴⼤社長、広尾郡)は12月21日、事業拡大のため、2024年夏に帯広市に帯広支社を開設すると発表。支社としては東京、福島に続く3カ所目となり、研究開発拠点の室蘭技術研究所(室蘭工業大学内)を含めると4拠点目となる。
同社が開発している小型人工衛星打上げロケット「ZERO」は初号機打上げに向けて各コンポーネントの製造・試験が本格化しており、拠点拡大を通じて生産体制と人材採用の強化を図る。
帯広支社の設置は、ZERO用コンポーネントの製造本格化に合わせ、大樹町にある本社工場が持つ生産機能を補完するとともに、手狭になっている本社オフィスを拡張することが目的。建物は旧物流倉庫を借り受け、2024年1月からの改装工事を経て、同年夏ごろの稼働開始を予定。
1階はエンジンおよびエンジンを支える支持構造部、機体の胴体構造部などを組み立てたり保管する製造拠点、2階には最大収容人数50人規模のオフィス機能を設ける。帯広支社で製造されたコンポーネントは本社工場に運び、各種試験や最終組立を行う。
改装工事の設計と施工は、インターステラテクノロジズのパートナーシッププログラム「みんなのロケットパートナーズ」に参画している帯広市の萩原建設工業が担当する。