プラスITフェア2018in札幌  運輸業界向けITツールなど展示

「IT導入で商売繁盛プラスITフェア2018in札幌」が7月3日、ACA-A札幌で開催され、様々な業種にむけた講演のほか、最新ITツールの展示会、ITの専門家による相談会、IT導入補助金活用セミナーなどが行われた。

運輸業界に向けたセミナーでは、ITコーディネータで星槎道都大学生経営学部の阿部裕樹講師と、タコグラフチャート紙自動解析「タコグラフマネージャ」を展開するワイズ(長野市)の大山悟営業部長が講演。
阿倍氏は「運輸業界におけるITの利活用では、経営管理、運行管理、車両管理、乗務員管理、営業、配車計画、輸送サービス、業務完了処理など様々な場面がある。経営課題を解決するためには、優先順位をはっきりさせ、ITと経営の両方がわかる専門家に相談することを勧める」と話した。
大山氏は同社のシステムについて「チャート紙をスキャナーで読み取ることで、改善基準告示への適合状況や車両の稼動状況集計表などを自動作成する。デジタコとアナタコの中間のようなイメージ」と説明し、「チャート紙の確認でこれまで3時間前後のかかっていたものが、40分以下となり、作業時間が約7割以上削減できた」「稼働状況集計表を活用することで、ドライバーの運転状況、休憩状況がすぐに確認でき、指導教育が行いやすくなった」といったユーザーの活用事例を紹介。「デジタコを使っているとして安心しているケースもあるが、記録を取るという点ではアナタコもデジタコの同じ。記録を取った後の管理と指導をいかにしているかが重要」と訴えた。
物流業界向けではこのほか、在庫管理システムのサンクレエ(札幌市中央区)など地元IT企業も出展した。

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