札幌都心部 道路空間活用と荷捌き整序化により「賑わい空間創出」の社会実験

札幌開発建設部は6月17日、札幌都心部において、「歩行者利便増進道路制度の機動的な運用」や「エリア物流マネジメントによる都心部中通り魅力化」に向けた社会実験を行うと発表した。
「賑わい空間の創出」のほか、「荷捌き整序化・物流効率化」、「安心安全で歩きやすい歩行環境づくり」などに取り組む。

札幌の都心部では、道路空間に歩行者が快適に滞在できる環境が整っておらず、賑わいの創出が課題だった。また、貨物・一般車両の駐停車が多いほか、走行車両の速度が高く、安全に通行できる歩行空間が不足していた。

社会実験は、①「さっぽろシャワー通り(南1条西3丁目~南2条西3丁目)」で同27日から8月31日まで、②「南1西2中通り、南1西3中通り(大通西2丁目~南1条西2丁目、大通西3丁目~南1条西3丁目)」で9月11日から10月8日までそれぞれ行う。

「さっぽろシャワー通り」では、道路空間にテーブルや椅子を設置するとともに、キッチンカーやワゴンによる販売を行うことにより賑わい空間を創出する。また、日数、時間帯を指定した占用など弾力的な道路占用の運用について検証する。

「南1西2中通り、南1西3中通り」では、道路空間の一部を「歩行者中心の時間帯」と「荷捌き中心の時間帯」で運用を変更するとともに、歩行空間を確保し、一般車両の駐停車を抑制する。このほか、沿道施設と連携し、物流拠点の活用や建物内の物流体制の強化(館内配送事業者の活用など)を行うことにより、荷捌き車両1台ごとの駐停車時間短縮に取り組む。あわせて、車道の幅員を狭めることやスラロームを設置することなどにより、走行車両の速度を抑制する。

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