JL北海道地域本部(細貝大衛本部長、光輪ロジスティクス)は7月20日、ホテルポールスター札幌で2024年度JL北海道地域本部大会を開催し、来賓や協力会社を含め140人あまりが参加した。
細貝本部長は、「運賃水準を8%程度引き上げる新たな標準運賃は、最低限の運賃。今後、金利が上昇局面に入り、人材不足も加速するので、金利以上の利益を出す必要がある。ローカルネットの仲間に出す運賃は恥ずかしくない水準とするよう、荷主交渉や経営の見直しを進めてほしい」と呼びかけた。また、同地域本部の沿革を紹介し、「諸先輩の活躍に感謝し、敬意を表する。組合員の努力があり今がある。相談できる仲間、悩みを理解できる仲間をつくってもらいたい」と述べた。
報奨制度の表彰式では、「取引高前年対比UP率上位組合」として、JLフレンズ札幌(149%)、JL道央(100・5%)の2単協が表彰されたほか、「取引高前年対比UP率上位組合員」として、ゆうせい運輸(433・2%)、イーロジックス(353・6%)、サンテック(174・4%)、「同UP金額上位組合員」として、イーロジックス、戸田運輸、エス・シー・ティ、「契約1・契約2数上位組合員」として、緑東運輸、光輪ロジスティクス、対馬運送、「増員数上位組合」として、JL旭川、JLフレンズ札幌がそれぞれ表彰を受けた。
また、「社会貢献活動」として、道東運輸(清掃活動)、おさ(同)、ジャスト・カーゴ(小学生に向けたはたらく車の体験学習の開催)、戸田運輸(中学吹奏楽部への楽器寄贈)の4社が表彰を受けた。
船井総研ロジ執行役員コンサルティング本部の河内谷庸高本部長が「運送会社の時流適応戦略セミナー~成功事例から学ぶ2030年に生き残る物流企業の具体策」と題して講演。トラック業界の現況や見通し、有効な手法などを解説したほか、「2030年に生き残る物流企業」として「コンプラを徹底している」「継続的に荷主交渉をできている」「マーケティング・営業に注力している」「自社メディアで(若手)人材を集められる」「デジタル化を推進している」「時間当たりの生産性・指標を管理している」「管理職が機能している」といった項目を挙げ、実例を交えた取り組み方法を説明した。