DHLグローバルフォワーディングは日本での設立50周年を記念し、5月30日、北海道の千歳市に自社オフィスを新設すると発表した。
新設オフィスは、DHLグローバルフォワーディングジャパン札幌支店。住所は、札幌国際エアカーゴターミナル(SIACT)国際貨物ビル1階。
同社は日本の海産物を海外へ輸送する主要なフォワーダーの一つであり、今年1月から3ケ月間で、北海道からアジア地域へ約1000トンのシーフード輸送を手掛けた。主な届け先は中国と香港で、日本の高級海産物に対する世界の需要はますます高まっている。
同社のチャールス カウフマン社長は「私たちは東京・沖縄・福岡をはじめ日本中に輸送網を築いており、札幌での事業を展開するのに、機は熟したと考えている」とし、「北海道は日本の海産物輸出の主要地の一つで、特にホタテ貝が有名。ホタテ貝は年間約500億円の輸出量を誇り、日本の海産物輸出品目のトップであるだけでなく、私たちが輸出を手がける海産物の最大量を占めている。北海道の漁業関係者の多くは、高級海産物を海外に輸出する方法を模索しており、その市場拡大計画の鍵になるのは、信頼できるロジスティクスパートナーである」としている。
同社は、地元生産者に中国への輸出に伴う関税手続きの専門アドバイスを提供し、食材の鮮度を保つ最先端の冷却設備による輸送を行う。同様に輸出業者には、季節を問わず新千歳空港でのオペレーションが可能な上、主要航空会社との連携により安定した航空輸送を提供し、タイムリーに海外からの注文に応えられるようサポートする。
DHLグローバルフォワーディングのアジア太平洋地区CEOケルビン・レオンは「日本での約50年に及ぶ活動を通じて、消費者動向の変化に敏感に対応し、アジア地域及びグローバルな輸送ネットワークを築いてきた。アジア諸国の中産階級の成長や、同地域における国内消費の増加は、地元の水産業を活気づけ、日本からの高級海鮮食材を求めてやまない海外マーケットの拡大をもたらしている」としている。