北海道新幹線の150㍍レールの貨物鉄道輸送 4月18日から開始

鉄道・運輸機構(JRTT)は4月1日、北海道新幹線の150㍍レールの貨物鉄道輸送を同18日から開始すると発表した。第1便は、北九州市八幡東区の黒崎駅から出発し、同21日に北海道長万部町の函館本線長万部駅に到着する予定。輸送経路は約2100㌔㍍。

整備新幹線工事で使用するレールを150㍍の長さのまま輸送することは初めての取り組み。また、青函トンネルを通過する北海道に向けての同レールの輸送も初となる。

整備新幹線に敷設するレールはこれまで、製鉄所で長さ150㍍で製造した後、長すぎて積み卸しや輸送が困難であるため、25㍍に切断し、鋼材輸送船、トレーラーで軌道建設基地に輸送し、敷設現場で再度溶接していた。

今回、長さ150㍍のまま、レールを貨物列車に積載して輸送する方法が確立したこと、また、長万部駅は在来線と新幹線の工事現場が隣接しており、同レールを取り卸すことができることから、貨物鉄道で輸送を行う。

JRTTでは、150㍍レールを使用することで、溶接作業が少なくなるため、工程短縮に寄与するほか、レールの弱点である溶接部分が無くなることから、品質が向上するとしている。また、製鉄所から工事現場まで、積み替えなく一貫して貨物鉄道輸送することで、モーダルシフトに寄与するとしている。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする