苫小牧埠頭 ロードボスと資本業務提携

苫小牧埠頭(海津尚夫社長、苫小牧市)は7月26日、輸送用冷凍冷蔵機メンテナンス道内大手のロードボス(文山勧孝社長、同)との間で4月11日に締結した資本業務提携契約に基づき、同社が第三者割当増資により発行した株式を引き受けたと発表した。苫小牧埠頭は、第三者割当増資によりロードボスの新規発行する普通株式201株(発行後株式保有比率33・4%)を引き受けた。

業務提携の主な内容は、①苫小牧埠頭のネットワークを活用したロードボスのサービス基盤の拡充、②冷凍機付トレーラー・コンテナリース事業の拡大、③ロードボスによる苫小牧埠頭グループ保有車両の整備に関する協力―など。また、両者の関係性をより強化すべく、苫小牧埠頭が指名した取締役1人、 監査役1人を社外役員としてロードボスに派遣した。

温度管理を要する冷凍食品・生鮮食品・医薬品等を対象としたコールドチェーンの需要が増加している中、冷凍冷蔵庫等の保管・荷捌き事業を運営する苫小牧埠頭と、冷却機能付きトレーラー・コンテナの保守・提供事業を行うロードボスが、各々保有する施設・設備・ノウハウを融合的に運営することにより、海上輸送へのモーダルシフトも含めた優良・効率的なコールドチェーンサービスを安定提供し、それを通じて北海道の農水産品や加工品等の移輸出促進を目指していく。

苫小牧埠頭は、苫小牧港東港において多温度対応冷凍冷蔵庫「北海道クールロジスティクスプレイス」を運営しているほか、道内で栽培が本格化しているサツマイモを苫小牧で集約・選果する等、新たな領域での取組みに着手。また、苫小牧を拠点とし、仙台、東京・横浜をはじめ全国及び海外との輸送ネットワークを有している。

ロードボスは、北海道を地盤とし、トレーラーやリーファーコンテナに設置された冷凍冷蔵機の修理・メンテナンス事業のほか、冷凍機付トレーラーやリーファーコンテナの販売およびリース事業等を運営、自動車特定整備業の認定も取得の上車検整備も行っている。

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