NEXCO東日本北海道支社は10月19日、建設を進めている後志自動車道の余市IC~小樽JCTまでの区間(延長23.3km)が、12月8日に開通することになったと発表した。
これにより、札幌中心部から余市町までの所領時間が約19分短縮される見通し。
開通時間や通行料金などは後日、発表する。
同支社では、期待される主な開通効果として、①国道5号の安全性の向上と代替路確保②噴火災害時の代替路確保③観光の活性化④地域の安全・安心な暮らしに寄与⑤農水産品の輸送の利便性向上ーを挙げている。
当該区間に並行する国道5号には、事故危険区間が19ヵ所存在しており、死傷事故率も北海道内の国道平均に比べて高く、さらには地震発生時に津波の浸水による進入規制が想定されている。 当該区間の整備により安全性の向上が図られるとともに、当該区間は津波の影響を受けないことから、 津波発生時の広域避難路や緊急輸送道路としての機能も期待される。
また、後志地域のぶどう収穫量は北海道全体の8割以上を占め、道内各地に出荷しているほか、積丹地区のウニ漁獲高は北海道全体の約1割、その多くが東京中央卸売市場などへ航空便で輸送されている。当該区間の整備により、迅速性・定時性が向上し、安定的な輸送ができることになる。