ロジネットジャパン(橋本潤美社長、札幌市中央区)は7月31日、2023年4月に設立された農業法人あぐりてーる(富良野市)に資本参加し、富良野市における農業事業に参入したと発表。
ロジネットジャパンは2020年度より、帯広畜産大学との北海道農業への持続的発展・経済の発展への貢献を目的とした産学協同事業から農業の取り組みを開始。大学圃場2・5haで馬鈴薯生産を始めた。2021年度には、幕別町に約9haの圃場を賃借し営農規模を拡大、大豆の生産を始めた。2022年度は、 小豆の生産をスタート。帯広地区においては、馬鈴薯の生産などを通して営農技術の習得を中心に取り組んできた。
2023年4月に、富良野市において地元の農業従事者を代表とする農業法人あぐりてーるの設立に資本参加。これまでの活動に加え、さらに、農業のビジネス化、6次産業化など、農業事業の深化を図っていく。2024年4月にあぐりてーるでのロジネットジャパン社員の営農研修を開始した。また、あぐりてーるは5月に、「ほくよう農業地域活性化ファンド」からの出資等により本格的な営農体制を整備。生産規模の拡大を図るとともに経営基盤を強化していく。
北海道農業は、就業人口の減少・高齢化等による農業技術の承継、生産力の維持拡大など様々な課題を抱えており、農業事業は、ロジネットジャパンの主力事業である物流とは異なる事業分野ではあるが、同社では「北海道に根ざした企業として、今後の農業生産力の維持のための生産者育成および、次世代の農業を担うビジネスモデルを構築する取り組みを通して、北海道農業の発展と地方創生に貢献していく」としている。