ソルブブレイン「物流セミナー&ミニ展示会2019」 ドラレコ活用の教育方法を説明

ソルブブレイン(照井徹社長、札幌市東区)は6月5日、札幌コンベンションセンターで「物流セミナー&ミニ展示会2019」を開催、運送事業者ら20人あまりが参加した。
同社営業部第一営業課の岡本拓弥課長が「カメラ一体型デジタルタコグラフを活用した最新の運行管理」をテーマに講演した。

岡本課長は「北海道では昨年、毎日平均して27件の交通事故が発生し、31人の負傷者が出た。死亡者は毎週3人のペースで出ている。煽り運転や危険運転、マナー違反などは動画投稿サイト等ですぐに拡散され、会社名やナンバーまで表に出て、社会的な信用を失うリスクが高まっている。逆にマナーのいい運転が投稿されることもあるので、常に多くの人に見られている意識を持つよう、ドライバーに指導してほしい」と呼びかけた。

ドラレコ活用の効果として、事故時の状況の確認、安全運転意識の向上のほか、「今まで把握が難しかった社内のヒヤリハットの情報がわかる」ことが大きいと主張。「ドライバーの意識として、『事故=アウト』だが、罪にならず、損害もなく、会社にも知られないため『ヒヤリハット=セーフ』という場合が多い。そのため、あと1cmで衝突という場面であっても何もないことにされていたことも多かった」と指摘し、ドラレコ搭載モデルのネットワーク型デジタコを活用した効果的なドライバーへの指導方法を説明。
「急減速・急加速・急旋回をはじめとしたヒヤリハット画像の検索・収集が容易であり、他の拠点との共有も可能で、すぐに教育に活かせる。また、危険運転が発生した箇所やヒヤリハットがあった箇所を危険地帯として登録でき、そのエリアにいくと車載機が音声でドライバーに警告するほか、各社のヒヤリハットマップの作成にもつながる」と述べ、「ドラレコによるヒヤリハット情報の収集・活用は、事故を防ぐための前向きな情報の共有であると管理者・ドライバー全体で認識し、安全教育に取り組んでほしい。『1日1件の報告』といった仕組みをつくるもの効果的」と強調した。

このほか、行政書士佐々木ひとみ事務所の佐々木ひとみ氏が「最近の法改正・働き方改革にみる最新の運送会社の在り方」と題して講演。また、デジタコやドラレコ、居眠り運転警告装置、衝突防止補助システムなど運行管理・安全管理に関する製品の展示も行われた。

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