北海道銀行と北洋銀行は12月2日、札幌市中央卸売市場青果物部の精算業務キャッシュレス化への取り組みとして、札幌青果物精算(勇﨑恒宏社長、札幌市中央区)と「リアルタイム口座振替サービス」の契約を締結したと発表。
市場精算システムへの「リアルタイム口座振替サービス」活用によるキャッシュレス決済導入は、国内では同市場水産部に続き、2例目。青果市場では国内初となる。
札幌市中央卸売市場青果物部では、商品を仕入れる側(買出人)の商品仕入代金決済をこれまで現金払い、小切手の支払いや銀行振込みなどにより行なっていた。今回導入したスキームでは、商品仕入代金を買出人の両行預金口座からリアルタイムで引落し、決済することでキャッシュレス化を実現する。現金や小切手の取り扱いが不要となるため、「事務の効率化」「現金や小切手の紛失・盗難リスクの極小化」「手形・小切手の全面的な電子化への対応」が可能となる。
札幌青果物精算は、一日の商取引を精算し決済額を確定のうえ、両行に引落データを送信し、代金引落しを指図。両行は、札幌青果物精算からの引落データに基づき、あらかじめ買出人が届けていた指定口座よりリアルタイムで引落す。
取扱開始予定日は2025年4月。