苫小牧港で「コンテナヤード内横持トレーラー運行の高度化」の実証実験 苫小牧栗林運輸、日野自動車、三井E&S

苫小牧栗林運輸(栗林秀光社長、苫小牧市)、日野自動車(小木曽聡社長、東京都日野市)、三井E&S(高橋岳之社長、同中央区)は3月5日、「コンテナヤード内横持トレーラー運行の高度化に関する技術開発」の実証実験を1月に苫小牧港東港区苫小牧国際コンテナターミナルで行ったと発表した。

大型トラック「プロフィア」にベースさまざまな運転補助機能を搭載した車両を活用し、船から降ろしたコンテナの蔵置場所までの運搬、蔵置場所から船積み場所までのコンテナ運搬について実験。

「ターミナルオペレーションシステム(TOS)、車両管制システム、車両のデータ連携」をはじめ、「ガントリークレーンやタイヤ式門型クレーンなど港湾資機材への正着連携」「車外からの車両管制端末による車両前後調整やコンテナ向きの違いに対応する車両転回など実オペレーションに即した運用」などを検証し、開発した技術の作業性・有用性を確認した。刻々と変化する港湾の環境でも、自己位置把握や港湾機器への正着を可能にしたとしている。

同港では現在、ドライバーが紙の指示書に基づき車両運行を行っているが、同実験で運転補助機能付きの横持ちトレーラーがTOSからの作業指示を受けて運行。これにより、乗員は作業負担が軽減され、走行時の安全確保に集中することができる。

3社は「苫小牧港における更なる労働環境改善に向け、今回の実証実験で洗い出された課題の改善と車両およびシステム連携技術の開発、改善を令和7年度も引き続き推進する」としている。

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