生活協同組合コープさっぽろ(大見英明理事長、札幌市西区)は3月4日、本部で日本赤十字社北海道支部と健康診断事業をはじめとする包括連携協定を2月28日に締結したと発表。締結式には大見理事長と同支部の渡辺明彦事務局長が出席した。
同協定により、医療事業や医療・健康などの講習・イベント実施のほか、コープさっぽろの物流網を活かした救援物資の配送など災害時の連携を強化する。これらの取り組みを通じて、地域の健康増進と医療支援の充実を目指す。

具体的な取り組みとしては、「コープ巡回健診での有所見者を赤十字病院へつなぐ」「医療・健康に関する講話やイベントなどの際のコープ施設活用」「災害など緊急時にコープの物流センター、食品工場などから必要に応じて対象エリアの病院に対して支援物資を供給」など。
大見理事長は「健康診断の受診率をあげ、もし治療が必要となった場合は道内10か所の日本赤十字病院と連携し、健康寿命の延伸を進める。また、コープさっぽろの店舗網、生産網、物流網を活用して非常時の地域復興支援にも貢献していきたいと考えている」とコメント。
渡辺事務局長は「災害物資支援の現状は、各地市町村に備蓄いただきそれを被災地に届けているが、今後コープさっぽろの店舗などから被災地に送ることも可能になる。手を取り合って道内の災害支援に取り組んでいきたい」と述べた。