苫小牧埠頭「災害時燃料供給合同支援訓練」に参加 実燃料を用いた初めての訓練

苫小牧埠頭(海津尚夫社長、苫小牧市)は3月5日、オイルターミナル事業部苫小牧ターミナルで行われた北海道経済産業局と陸上自衛隊北部方面隊による災害時燃料供給合同支援訓練に参加した。

同訓練は東日本大震災時に浮き彫りとなった「燃料の円滑供給」という課題を解決するため、2015年度から実施されており、今回が12回目。同社の参加は3回目となる。

今回の訓練では「厳冬期の荒天により地域が孤立し、広範囲にわたり大規模停電が発生する」という事態を想定、オホーツク・根室地方を中心に道東地域が大きく被災し、燃料需給がひっ迫する状況を前提に実施された。

民間の輸送力では燃料供給が困難となることを前提に、陸上自衛隊北部方面隊の燃料タンク車により、燃料を同社苫小牧ターミナルから、網走市や羅臼町にある災害時重要施設(NHK網走テレビ・FM放送所、北海道エネルギーセルフ番外地給油所、陸上自衛隊釧路駐屯地標津分屯地羅臼分室)に輸送する訓練を行った。なお、実燃料を用いた訓練は今回が初めて。

同社は、苫小牧ターミナルの出荷場で、陸上自衛隊北部方面隊の燃料タンク車への燃料の積み込み作業を行ったほか、ターミナル入構、積込み、出構までの一連の流れを確認した。

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