セコマ ベリースペース活用した空輸拡大 3月は香川県産イチゴ販売

セコマ(札幌市中央区)は、旅客機のベリースペース(キャビンスペ―スの床下部分の貨物室)を活用した空輸の取り組みを拡大している。

3月21日からは道内のセイコーマート100店舗で香川県三木町産のイチゴ「女峰」を販売。ANAグループや高松商運(香川県高松市)などの協力により、高松空港から空輸。高松商運では「三木町から北海道への出荷は今回が初めての試み」としている。

また、2月には、ANAあきんど長崎支店(長崎県長崎市)、長崎ダイヤモンドスタッフ(同)などと連携して、長崎で品種登録された高級柑橘の「麗紅」を空輸し、道内のセイコーマート150店舗で販売。これは昨年に続き2度目の取り組みとなる。ANAあきん長崎支店と長崎ダイヤモンドスタッフでは「今後も引き続き、ANA便を活用した新たな地域間物流の取り組みを実施する事により、陸路ではなかなか届けられないエリアへ、『空飛ぶ長崎県産品』としての旬の味覚を届けていく」としている。

セコマではこれまで、北海道には伊予柑、シャインマスカット、柿などの商品をベリースペースを活用して空輸し、セイコーマートで販売してきた。道外にはアスパラ、メロン、ハスカップ、山わさび、さくらんぼ、とうもろこしなどを空輸している。
同社の丸谷智保会長は「JALとANAの両社で1日300㌧程度の空きスペースがあるという。これを活用する費用はそれほど高いものではなく、商品1個あたりの販売価格に少しだけ上乗せすれば、空輸代が賄える」とし、「鮮度が重要になる商品や、生産地で完熟した産品などを、そのままの鮮度で早く届けて、販売することができる」と話している。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする