Fスタイル富士道社長 ショート動画「石狩の富士道社長」スタート 物流業界の問題点を忖度なしに辛口で語る

トラックや特殊車両の板金修理・塗装などを手掛けるFスタイル(石狩市)の富士道聡社長は4月から、TikTokとInstagramで、トラック業界の問題点などを発信するショート動画の投稿を始めた。

企業による動画での情報発信は「営業や採用面への効果、ブランディング」などを期待して行われることが多いが、同社長は「業界の問題点を忖度なしに指摘する」ことの一点が目的。「物流の重要性を広く知ってもらいたい」「物流業界のおかしな点を改善したい」というのがモチベーションで、動画も会社のHPと紐付けずに「石狩の富士道社長」とだけ銘打っており、収益化も考えていない。

大手物流企業のドライバー、営業所長を経て、トラックをメインとした板金塗装の事業を始めた同社長。運送会社のFsトランス(同)も経営しており、30年間以上の経験から業界を熟知している。これまで培った現場や管理、経営についての知見をどんどん発信していく予定だ。

スタッフから投げかけられた物流に関する質問に即答するスタイル。撮り溜めし、基本的に3日に1本のペースで動画をアップ、6月初旬までに20本の動画を公開している。「事前打ち合わせなし、編集なしの一発撮り。ショート動画は1本1分までだが、体内時計で大体その時間ピッタリで収めている」という。

テーマは「トラックの板金塗装職人やドライバーの凄さ」「損保会社がトラックの修理代金を値引きすることやアジャスターの能力への疑問」「物流に必要な国の支援や運賃への介入について」など多岐にわたる。今後、政治や行政、業界団体などへの辛口の発言も行っていくという。聞く人が聞けば反発が出そうな発言もあるが、「こちらは正論を言っているので全く怖くない。動画を見て賛同する声や反対意見などがあれば、直接連絡してほしい」としている。

今後、準備を進めて、Youtubeでの長尺の動画配信も行う予定だという。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする