幸楽輸送 LNG輸送を展開 石狩から旭川まで輸送

幸楽輸送(不動直樹社長、札幌市清田区)はLNG輸送の本格展開を始めた。これにあわせて、ツーデフのトラクターヘッドを旭川事業部(旭川市)に初めて導入した。
同社は北海道コカ・コーラボトリンググループとして、親会社の商品をベースカーゴとした共同配送を大きな強みとしているが、今後、輸送事業の一つの柱として、LNGをはじめとしたエネルギー輸送の取り扱い拡大を目指してく方針だ。

北海道ガスを荷主とし、道内唯一の大型LNG輸入基地の石狩LNG基地から旭川市までローリー車で運んでいる。旭川事業部に専用のトラクターヘッドとタンクローリーを購入し、まず9月初旬にプレ輸送を実施、その後、旭川エリアへのLNG供給を毎日行っている。10月6日に2台目のトラクタヘッドを納車し、ローリー納車後の11月からは2台目の運行をスタートさせる。

LNGの輸送には、高圧ガス移動監視者の資格が必要となり、現在、同事業部には2人のドライバーが同資格を保有。このほか、札幌に3人の資格保有者がおり、必要な場合は旭川まで応援に来ている。コカ・コーラ製品などを運ぶ同社の一般的なトレーラーより全長が長く、LNG輸送の車両の全長は約17m、このためベテランドライバーを充てている。
充填や納品の際の手順も複雑で、これまでノウハウの蓄積がなかったことから、運行の際には資格を保有していないドライバーも同乗し、ツーマン運行を実施、OJTとして運行経路や運転時での注意点、作業手順などを学ぶようにしている。

取締役営業統括本部長で旭川事業部長を兼務する小林禎史氏は「LNG輸送は、旭川事業所の軸となる大きな可能性を秘めている。今後、3台目、4台目と拡大していくためにも、旭川所属のドライバー全員が高圧ガス移動監視者の資格を取得するよう指示しており、全社的にも資格保有を進めていく方針だ。企業理念である『物流を通じて北海道の発展に貢献する』の文言の通り、LNG輸送が北海道の発展の一助になればと考えている」と語っている。

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