北海道フーズ輸送「協力会社との安全対策会議」 健康起因事故防止の知識など学ぶ

北海道フーズ輸送(渡邊博英 社長、札幌市西区)は11月9日、札幌サンプラザで「協力会社との安全対策会議」を開催した。交通事故・作業事故の防止に関する情報交換及び意見交換を行うことにより、事故の予防・防止、円滑な業務の遂行を目指すもので、協力会社28社約40人を含め、総勢65人が参加した。

渡邊社長は「嵐があっても物流をとめるわけにはいかないが、一番重要なのは安全。安全を確保しなければ仕事は継続できない。燃料費や人件費が高騰しても安全は忘れてはならない。安全=顧客の信頼であり、我々の仕事であることを再認識してほしい。顧客へのサービスのため、安全第一について皆さんと勉強をしたい」と挨拶を述べた。

東京海上ディーアール上級主任研究員の田畑要輔氏が「健康起因による労災・事故の防止の取り組み」について講演。健康起因事故に関連する行政処分強化の流れや、健康管理マニュアルの中身を説明し、「特に健康診断未受診者による健康起因事故が起きると大きな処分が下るので、会社を守るために受診漏れがないかチェックを徹底してほしい」と強調。
また、乗務前点呼について「必ず乗務員台帳等で加療状況を把握し、疾病に応じた確認をしてほしい。ドライバーから声を出させ、声色を確認することも重要。乗務中止や運行中断に関する判断基準の規定に加え、ドライバーから健康の不調について報告を促す仕組みを整備してほしい。このためにはドライバーとの日頃のコミュニケーションが大事になる」と述べた。

このほか、北海道フーズ輸送執行役員安全推進部長 の須貝英富氏が同社で取り組んでいる荷下ろし業務に関するルールの策定、安全優良事業所の表彰、交通安全ポスターコンクールの開催やラッピングカーの製作といった取り組みを報告した。

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