旭川市企業誘致推進協議会は7月26日、物流と食品関連の企業を対象とした「動物園通り産業団地視察会in北海道・旭川」を開催、物流拠点としての同市の事業環境の良さをアピールするとともに、今年4月に分譲を開始した「動物園通り産業団地」の紹介を行った。運送会社、物流子会社、包装会社、建設会社、金融機関など全国より約15人が参加した。
旭川市は北海道のほぼ中央に位置する交通の要衝で、人口約34万人の北海道・東北エリア第4の都市。
同市内の「動物園通り産業団地」は、観光地として人気の旭山動物園の麓に造成し、旭川空港から約12㎞、北海道縦貫自動車道旭川北ICと同士中心部からそれぞれ約8㎞と交通アクセスに優れた立地にある。分譲面積は22・7haで、22区画を分譲する計画。㎡単価は6400〜1万3200 円で、平均単価は9529円。隣接する旭川工業団地には自動車・金属加工・家具・食品加工など約160社が集積しており、既存立地企業との協力・連携による事業展開がしやすい環境にあり、「契約にいたった区画はまだないが、引き合いは増えている」(旭川振興公社)という。
同市経済部企業立地課では「旭川市は高速道路と国道、鉄道網が道内の各方面に伸び、空路でも旭川空港の就航率は99・5%と国内トップクラスの実績。農産物や食品の輸出にも対応できる。交通インフラが充実し、物流面での利便性が高く、道内で長距離運行をする際の中継拠点としても有用な立地にある」と説明したほか、「地震調査研究推進本部の最新予測では、今後30年以内の震度6弱以上の地震の発生率が0・55%と全国最小値であるため、リスク分散・BCPの観点からも適地。物流網の寸断も想定しづらい」とアピール。「助成限度額は道内トップクラス。物流拠点としての進出を検討いただきたい」と呼びかけた。
視察会ではこのほか、食品メーカーの道央食糧供給、JR貨物の北旭川駅を訪問、道内卸大手のキョクイチホールディングスによる講演も行われた。