北海道自動車産業集積促進協議会(事務局:北海道)と北海道経済連合会は11月19日、北農健保会館で「次世代モビリティビジネスセミナー」を開催した。オンライン併用で実施した。
北海道大学の萩原亨名誉教授が「積雪寒冷地における自動運転について」、デンソー生産革新センターの松永泰明統括部長が「デンソーが考えるモノづくり視点からの社会課題と取り組み事例」と題して講演した。
萩原氏は、積雪寒冷地での自動運転の実現に向けて研究を進めていることを紹介し、「気象情報を組み入れた道路の路面や視界を予測するシステムを構築してきた。自動運転にとってリスクとなる路面状況・視界状況などに関する情報を多くの車で集め、適切にシステムに伝えることができれば、冬期であっても自動運転の可能性が広がる」として、雪道での自動運転の実験の概要を説明した。
松永氏は、自動車業界は大きな変革の中にあり、「柔軟性と生産性、環境に配慮したものづくりが求められている。一社ではやり切ることは難しい課題が多く、多方面と協力しながら乗り越えていきたい」と述べた。