シズナイロゴス「見て学ぶ物流社会科見学」 子供が物流の仕事体験 震災での物流の役割伝える

シズナイロゴス(伊藤功一郎社長、札幌市白石区)は8月4日、物流センター恵庭で「見て学ぶ物流社会科見学」を開催、物流の仕事の重要性や交通安全について子供らに説明した。今年で8回目となり、恵庭市教育委員会が後援、地域住民ら約150人が参加した。

伊藤社長は「みなさまの協力のおかげでこのイベントも長く続けることができている。みなさまが召し上がるカップラーメンやジュースがどのように店頭に並び、手元まで届くのか勉強してもらいたい。また、物流がどのような仕事なのか見てもらいたい」と挨拶を述べた。

交通安全教室では、輸送協力協定を結んでいるJリーグの北海道コンサドーレ札幌が協力、マスコットキャラクターのドーレくんが講師役を務め、自転車の整備の重要性や安全な乗り方、道路や交差点での安全な振る舞いなどをクイズ形式で出題した。また、トラックの左折巻き込みやバック時の注意点などを実演し、「大きなトラックが動いている時は、絶対に近寄らないようにしましょう。周りをよく見て、音を聞いて、事故に遭わないよう気をつけよう」と伝えた。

物流教室では、昨年発生した胆振東部地震とブラックアウトでの経験を説明し、「震災後、スーパーやコンビニでは一時的に商品が無くなりました。物流は商品を運んだり、保管したりする仕事ですが、物流が止まると、お店で買うものがなくなり、たくさんの種類の食べ物が食べられなくなります。震災後、物流会社がすぐに働き出したので、2〜3日後からは買える商品が増えるようになりました」と伝え、その後、物流の仕事を体験してもらった。
参加した子供は、ヘルメットと軍手を装着し、バーチャルの工場から倉庫まで台車を使ってオリコンで荷物を運び、倉庫で受領印を押してもらった後、会社に戻って給料を受け取り、コンビニでお菓子を買うという一連の経済活動を体験した。

このほか子供らは、倉庫見学でフォークリフトや自動ラック、バーチレーターなどによる実際の保管・荷役作業の様子を間近に見たほか、構内を走る大型トレーラーにも乗車した。

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