北海道ガス(川村智郷社長、札幌市東区)は11月19日、石狩LNG基地で子どもたちのイラストをデザインした新しいLNG(液化天然ガス)ローリー車の完成披露会を開催した。
石狩LNG基地が同月で操業10周年を迎えることを記念して、「2050年カーボンニュートラル時代の主役となる子どもたちの夢と思いを載せたLNGローリー車を制作する」という企画で進めてきたもの。北海道、北海道教育委員会が後援した。
道内在住の小学生に、「2050年の自分や一緒にいたい大切な仲間」をテーマとしてイラストを募集し、合計1819作品の応募があった。この中から入選50作品、さらに優秀賞4作品を選定した。
入選50作品のイラストは、タンクローリー車の車体にラッピング。カーボンニュートラル時代の主役となる子ども達の夢と思いがまっすぐに、想像力豊かに表現された。
完成披露会に出席した優秀賞受賞者の4組の家族からは、色鮮やかで迫力のある車体を目の前に大きな歓声が挙がった。
タンクローリー車は全道各地にLNGを輸送する。デザイン掲載期間は同日から1年間を予定。
同社では、「2012年11月30日に石狩LNG基地を操業し、以来、パイプラインを通じた都市ガス供給や、LNGローリー車による全道各地へのLNG輸送、北ガス石狩発電所(2018年10月運転開始)による電力供給など、一大エネルギー供給拠点としての役割を担い続けてきた。これからも、エネルギーの安定供給をベースに、環境性に優れた天然ガスの普及拡大につとめるとともに、2050年カーボンニュートラル時代を見据え、北海道の低・脱炭素化に向けた取り組みをさらに推進していく」としている。