トータル企画 アイヌ・アートデザイントラックを製作

トータル運輸(二村哲史社長、札幌市北区)を中心とするトータルグループのトータル企画(二村会長、同)は2月25 日、本社敷地内でアイヌ・アートデザインの大型トラックを製作・公開した。
アイヌ文化を全国にPRする社会貢献活動の一環として捉えており、デザイン料、プリント代は同グループが負担、3月より輸送業務で全国を運行する。

昨年7月に白老町にオープンしたウポポイ(民族共生象徴空間)のPRにトラックを活用できないか道庁に打診したところ、「ウポポイだけではなく、アイヌ文化全般のPRができないか」と逆に提案を受け、アイヌ民族文化財団を紹介された。ここからアイヌ・アーティストの小笠原小夜氏の紹介を受け、同氏にデザインを依頼した。

左面にはハスカップ、エゾシカ、行者ニンニク、シマフクロウ、ヒグマなど、右面にはシシャモ、鮭、ラッコ、コンブ、カレイなど山海の動植物をアイヌ語とともに鮮やかにプリント。リヤドアには、オオウバユリをモチーフにしたウポポイPRキャラクターの「トゥレッポん」をプリントした。また、抗菌・抗ウイルスのコーティングも施工した。
トータル企画の宇井直樹係長は「道外にアイヌ文化のPRができることが嬉しい」と話している。

今回のプロジェクトは、同社が昨年9月よりスタートした「ダイレクトボディプリント」事業のPRも兼ねている。同事業はこれまで約30台に施工し、トータル企画のデザイナー・オペレーターの大下敬氏は「約60台のシャーシへの施工を依頼いただいた会社もあり、フル稼働の状態。㎜単位の調整を重ねて1台1台こだわって施工しているので、仕上がりの綺麗さに自信を持っている」と胸を張る。
宇井氏も「道内ではボディーに何のプリントもしていないトラックが多い。ダイレクトボディプリントは早く、きれいにプリントができるので、ボディーをPRに活用してほしい」と呼びかけた。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする